深海は無限大の可能性を秘めている…!!
『海底居住計画』のはじまり

1960年代からアメリカやフランスなどで進められていた『海底居住計画』。
当時、この計画は、人間が長期間海中で作業する為に始められたものでした。
通常、ダイバーは海底から水面に浮上する際、急激な水圧変化によって起きる『減圧症』を避ける為、ゆっくりと長い時間をかけて『減圧作業』をして行く必要があります。
ですが、もしその作業場に海中基地があれば、『減圧作業』は海面に出る時の一度だけで済みます。
確かにそれだと作業効率が全然違って来ますね。
ちなみに、もし『減圧作業』をしなければ…

潜水時に血液中に溶け込んだ窒素が気泡を作り、蓋を開けた炭酸水のような状態になって、肉体が膨張します。また、泡となった窒素が神経を圧迫して『関節の痛み』『手足のしびれ感』『全身のだるさ』などの症状を引き起こし、最悪の場合は死に至る事もあります。
これが『減圧症』です。
ちょっ、肉体の膨張は怖すぎです!!
肉体の膨張が気になる方は、『減圧症ダイバー』で調べてみて下さい。
海底居住計画に必要な技術『飽和潜水』
その『減圧症』の対策として用いられたのが『飽和潜水』です。

肉体が取り込めるガスの容量には限界があります。
『飽和潜水』とは、予め一定量の『窒素以外のガス』を体内に取り込む事により、一定量以上の窒素を取り込めないようにして、『飽和潜水』や『窒素中毒』を防ぐという技術なんです!!
はー!よく考えますね!人間の知恵はすごいっすわ!
そして、その『飽和潜水』の技術を応用して誕生したのが、海中基地『SEA LAB』です。



内部を『ヘリウムガスなどの混合ガス』で高圧に満たす事によって、外部の『水圧』に対抗している為、外殻を必要以上に頑丈にする必要がなくなったのです。

こうして完成した海中基地『SEA LAB』は、規模は家くらいのものでしたが、この施設によって、4人のダイバーが水深69m地点にて、9日間もの滞在を実現したのでした。
『SEA LABⅢ』のデザイン、秘密基地みたいでワクワクしますね!!
『海底居住計画』のその後…
しかし、より手軽により安全に潜水作業の出来る『無人潜水機』の登場により、海中基地計画は終わりを迎えました。

▲自律型無人潜水機(AUV) 川崎重工業株式会社
無人機…なんかトップガンマーヴェリックみたいっすね!
マクロスプラスの無人戦闘機『ゴースト』もやばかったです!!
しかし…
『海中基地』を建設しようとしている企業が、日本に1社あったのです!!





それは…2022年7月16日にオープンした新石川県立図書館を創り上げた、日本が誇る技術を持つ会社!!
『清水建設株式会社』です!!
ちょっ、凄すぎるんですけど、これ!!
石川県、羨ましいです。
深海未来都市構想『OCEAN SPIRAL』
その『清水建設株式会社』が、数年前から着手した深海未来都市構想『OCEAN SPIRAL』!!
それは、地球最後のフロンティアである『深海』を本格的に利用する事を目的とした、海中螺旋都市建設のプロジェクトなのです。
このままでは…やがて、人類が直面してしまう『食糧』『エネルギー』『水』『CO2』『資源』の問題。
日本も亜熱帯化して来てる気がしますもんね。スコールみたいに強い雨とか…。
このままだと、2035年には、温度が2、3度上がるらしいですよ。2050年は作物が育たず食料不足になるみたいです。
その答えを…『清水建設株式会社』は、海底に見つけたのです!!

深海域の漁業の質と量の可能性。深海が持つ未利用エネルギー。水深海だから造れる淡水の量。深海のCO2処理能力。海底や海中の資源量。
これらを利用する事で、『地球上での人類社会の持続性』の飛躍的な向上を実現させようとしているのです。

『ブルー・ガーデン』と呼ばれる海面の都市。『アース・ファクトリー』と呼ばれる、CO2の貯蔵や、海底資源の開発と育成を目的とした海底施設。それらを繋ぐ、『インフラ・スパイラル』と呼ばれる螺旋状の深海ゴンドラ。

これら施設によって、『大気』『海面』『深海』『海底』を繋ぐ美しい海中螺旋都市『Ocean Spirals』。
おそらく莫大な建築費用がかかるであろうこの建造物を…
なんと『清水建設株式会社』は『3Dプリンター』で作り上げようというのです!!
『3Dプリンター』とは、3DCADの設計データ(STLデータ)を基にして、『スライスされた2次元の層』を1枚ずつ積み重ねて、立体モデルを製作する機械の事です。
2035年には実現するかもしれない、深海未来都市構想『OCEAN SPIRAL』!!
この日本が誇れる企業を応援しながら、完成を楽しみに待ちましょう!!
ワタクシがボードゲーム制作の為に勉強中の3Dプリンターで、まさか海中螺旋都市を創るなんて!
凄すぎてワクワクが止まりません!!
すごい時代になりましたねー!
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